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Hubとなる場所づくりと受け止める空間づくり

商業施設にあるレンタルスペースの施設内移転の計画です．
元々施設内には50人程度のセミナーができる会議室があり，かなりの日数利用されていました．しかし商業施設内のテナントの撤退，新型コロナウイルスの蔓延が起こる中で，オンラインでコミュニケーションを取れるようになり，コミュニケーションの取り方大きく変わりました．まだ変わるであろうその先を見据えたレンタルスペースの在り方を模索しました．

従来のようなセミナーはある程度オンラインに切り替わることを想定して、面積は従来よりもコンパクトな計画としています．
一方で空間の使い方は施設内のテナントとも話をしつつ設備を整えることで，周辺のテナントが賄えなかった空間を一時的に拡張させることを意図しました．
キッチンは奥にパントリーとまとめて配置し，１段設けることで排水ルートを確保しつつ，料理教室の登壇等も視野に入れてステージのような設えも意図しています．机は台形とすることで，直線状，六角形の卓状，自由形状等，使い方に合わせて柔軟に対応ができます．

同じ施設内にはキッチン含めた水周り，サッシ等も取り扱う総合メーカーの支店があり，キッチンのご提供を頂きつつ商談やイベント等にもご利用いただいています．またコンパクトになった分，個人の方が料理教室を開催されたり，今までにない利用を生み出しました．活動を受け止める空間があることで，活動情報を発信し，施設の内外を繋ぐHubとなる，周囲に寄与するレンタル空間になったと考えています．