団地のつづきデザインプロジェクト#003「広がりをつくる彩光」
用途 | 住宅 |
---|---|
構造 | RC造 |
規模 | - |
延床面積 | 50.85㎡ |
建築設計 | PASSWORK DESIGN |
構造設計 | - |
設備設計 | - |
施工 | (有)カワイ建築 |
グラフィック | - |
不動産 | - |
写真 | ma/Uphotography |
広がりをつくる彩光
高蔵寺ニュータウンの団地の1室を買取再販する団地のつづきプロジェクトの#003です.
https://www.danchi-tsuzuki.jp/
高蔵寺ニュータウンに限らず当時の団地はLDKという形式のはしりででした.襖を開け閉めすることで使い方の自由度が調整できる昔ながらの木造家屋の田の字型プランの特徴が残ったとても新しい住まい方でした.
それが年月を経て,少しづつ個室化が進み,リノベーションも普及によりもっと自由な住まい方としてワンフロアの構成が非常に増えました.
今回の物件は使い方の自由度が調整できる団地の特徴を今の時代に合わせて再設計することで,自由度が調整できる団地のアップデートを目指しました.
団地の従来の平面構成はそのままに,特徴である空間の仕切り方を襖からカーテンにすることで,開いても両端に残る襖がなくなりワンフロアの構成まで楽しめる自由度が得られます.
襖の鴨居をそのまま残して溝にカーテンレールを設けたために,空間を仕切る位置は元々の襖と同じ位置で2本のレールが入ります.
そこに2枚のオーガンジーのカラフルなレースカーテンにより不思議な奥行き感をつくりつつ,重ねることで単色では出せない彩りを加えています.
面積は約50㎡のため,当時は3〜4人が住んでいた団地ですが,所有物が増えた現在では手狭になります.
ここでは1〜2人暮らしを意識した計画としてゆとりあるホテルライクな空間をつくることを目指しました.
カーテンでつくった雰囲気,空間のゆとりを生活で感じてもらうために,収納類を1室をWICとして確保することで空間を保ちやすくしています.
当時の「襖」今の時代に合わせたものとして「カーテン」を用いたことで,空間の柔軟性,住まい手が自由に変更できる可変性をつくりながらも,
空気感までつくり出す新たな団地の可能性を提示できたと考えています.
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