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都市型BBQ施設

BBQ場の厨房棟、トイレ棟の計画です．

娯楽施設を作る際，いわゆる夢の国のように世界観を作り込む方法がよくあります．一方でBBQ施設などは海や川の近くであったり、森林の中というような風光明媚な環境に置かれることが多いです．
今回は敷地面積が約4000㎡弱あり、元々車両の解体工場があった場所です．高速の春日井ICの出入口から5分程度の場所に位置しています．
敷地内には高圧電線の鉄塔があり，世界観を作り込むには不向きな場所であることから，工業的な要素があったとしても成立するように全体計画を考えるという，郊外の都市型BBQとしての在り方を模索しました．

施設としては、土地条件や，中古車販売業を長年続けてきたクライアントの新規事業という特性から，建築物ではなくトレーラーハウスとして計画したため，２棟に分棟して計画しています．
また元々車両の解体工場があったように，近隣にも工場や企業の施設があり，外壁は工業的な要素を踏襲したガルバリウム鋼板の波板を採用しました．
一方で，厨房棟はレセプションを兼ねており，お客様を受け止める設えとして，間口の大きい折れ戸を採用することで，BBQ場としての設えを整えています．
サイン計画においても，元々車両の解体工場があった廃タイヤをモチーフにタイヤ形状の転がった軌跡のようなフォントとしています．

クライアントが長年続けてきた事業に対するリスペクトと、新たな事業を繋ぎ、後押しするデザインができたと考えています．