WORKS

事務所の空き部屋から垣根をこえたスタジオへ

建築系の企業の株式会社DIXの3階建ての自社ビルの活用プロジェクトである．

株式会社DIX側から時代の変化による在籍者数の減少によって利用しなくなった3階の１フロアの使い方の提案を求められていた．そして今後の事業展開から新卒採用を踏まえて，学生との接点を模索していた．
こういった企業の自社ビルの場合，出入口が１カ所でセキュリティ等の観点から一般的な賃貸不動産物件として対外的に借り手を探すことが難しく，今の時代に代表される問題である．

学生側は就職や新しい今の業界の動きを掴むため，学外の場所を求めていた．そこで年代，専門領域，状況の組み合せながら，垣根をこえたスタジオを企画した．

イベントには学生も社会人なく，テーマの興味をもった方々が数多く集まって頂いた．構造設計部には新卒採用も進み，現在もコンペの打合せ等に利用されている．これからの建築関係者が取り組まなければいけない，今の仕組みでは表に出ない潜在空き家をあぶり出し，プラスに変える使い方を提示することができたと考えている．