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産学連携とDIYがもたらす変化

株式会社クラッソーネ移転先オフィスのインテリアデザインプロジェクトです．

株式会社クラッソーネ側から建築系の学生の採用を考えており，学生とオフィスのデザインを一緒にできないかという話しがありました．
今のほとんどの大学機関では学生だけで実務を進めることはありません．そこで弊事務所含めた事業者（設計事務所，工務店）が最低限のクオリティ担保をし，バックアップする体制を整え，名古屋工業大学大学院工学研究科社会工学専攻北川啓介研究室に依頼をすることでプロジェクトが立ち上がりました．
基本的に設計の打合せから引渡しまで，全てに学生が中心となって進みながらも，工事には株式会社クラッソーネの方々も参加して頂き，参加者全員が自分事のように生き生きと作業をしていました．

企業側にはデザインされた執務空間以外に，採用を考慮した人事的要素，メディア掲載を考慮した広報的な要素，業務中にはない社内コミュニケーションまで考慮した，空間を利用した企業のメリットを体感してもらうことができました．

大学側にはクライアントとのコミュニケーション，実空間の設計・施工，参加メンバーのマネジメント，新しい企業の体感といった今の大学のカリキュラムには全く出てこない，社会に出てから必ず求められる体験を提供しました．

空間を企業側，大学側の双方の触媒として使いながら，事業や教育の発展に大きく寄与できる可能性を示したプロジェクトとなりました．